なぜ無地のTシャツがこんなに高いの?お答えします。
皆さんは洋服屋に入って、『なんで無地の綿のTシャツなのに6000円も8000円もするんだよ』と思ったことないですか?
僕はあります。
しかし洋服の勉強をしていくにつれて理由がわかりました。
『ブランド名だろ?』と思った方も多いかと思います。
もちろんブランド名がつくことによって値段も高くなりますが、それだけが理由ではなく、良いコットンを使っているから値段が高くなるのです。
では良いコットンとは何でしょうか?
今回は値段の高い無地のTシャツの理由や、いいコットンっていったいどんなものかというのを書いてみたいと思います。
コットン素材の特徴
洋服で一番使われている繊維のコットン。
洋服以外でもタオルやシーツ等、ありとありとあらゆるところで使用されています。
コットンのメリット
吸水性よし
肌触りが良い
熱に強くて丈夫
染色性が良い(色を入れやすい)
そして夏は涼しく、冬は保温性に優れているためあたたかく着ることができます。
このように洋服にするには最適な繊維です。
しかし長所だけではなく短所もあります。
コットンのデメリット
しわになりやすい
黄変する(日焼けしやすい)
またコットンと言っても作り方で素材名が変わっていきます。
Tシャツで使われているのもコットンですが、デニムなどの素材もコットンです。
(このあたりのことを語ると非常に長くなってしまいますので、本日はコットンという繊維だけにピックアップします)
良いコットンとは
コットン繊維はわたみたいな感じです。
一本一本の繊維が細く長いものを超長綿(ちょうちょうめん)といいます。
この超長綿は収穫するところがかなり限られていて、希少価値が高い繊維です。
『ギザ45』や『ピマ・コットン』と呼ばれています。
良いコットン素材とは、この超長綿を使って作られたもののことです。
細くて長い繊維を使って作られた素材は、肌触りがしっとりと滑らかになっており、着ていて気持ちがいいです。
反対に太くて短い繊維は少しざらついていてごわつく感じです。
超長綿で作られた糸は、すごく細かく綿密に生地にすることができます。
そのため、光の反射する場所が多くなり光沢感がでます。(シルクのような光沢)
この光沢感がいやらしくなく、ラグジュアリーな雰囲気を出してくれます。
Tシャツ選び、見極め方と気を付けるところ
良いコットンについてお伝えしましたが、一つ気を付けることがあります。
それは良いコットンでも、比例して耐久性が高くなるわけではないということ。
良いコットンを使用していて、お値段も高いから丈夫というわけではないのです。
逆に繊細なのでお取り扱いには注意が必要かもしれません。
先ほど良いコットンは、光沢感があるとお伝えしました。
お店などに行くと、光沢感があるTシャツが1000円くらいで売っていることもあると思います。
その時に『お買い得じゃん』と思うかもしれませんが、ちょっと待ってください。
そのTシャツ本当にコットン100%ですか?
もしかしたら光沢感を出すために、ポリエステルが混合しているかもしれません。
ポリエステルとは化学繊維のことで、化学繊維とは天然素材であるコットンやシルクのいいところを表現するため人工的に作られた繊維のことです。
恐るべきは天下のユニクロのTシャツです。
なんと超長綿を使用したTシャツが1000円前後で販売されています。
最初見たときは度肝抜かれました。
一時期は超長綿を全面的に宣伝していましたもんね。
ユニクロのTシャツは、ブランドで出すと6000円はするんじゃないでしょうか。
高級ブランドだと、ブランドネームも加わってもっと高くなるかもしれません。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
以上のことに気を付けてTシャツを探すと面白いかもしれません。
超長綿じゃないTシャツをガシガシ着るのが好きという方もいらっしゃいます。
今回の内容はあくまで参考として、自分のお気に入りTシャツを探してみましょう。
Minematsu
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