アンダーグラウンドな音楽を聴く!テクノってどんな音楽?
「テクノ」という音楽ジャンル。
きいたことはあるんじゃないでしょうか?
名前はけっこう知られていますが、どんな音楽なのかはイメージしにくいですよね。
Wikipediaで調べてみても、専門用語が多すぎてよくわからんし・・・
今回はテクノ大好きな僕が、独断と偏見を存分にまじえながらテクノについて語ってみます!
ちなみに、僕は更にマニアックな「ディープテクノ」というジャンルが大好きです。
「他人と違う音楽がききたい」
「知らなかった音をきいてみたい」
って方は、ぜひ覗いてみてくださいね!
テクノの歴史
出典 https://jp.pinterest.com/pin/495466396490981890/
テクノの起源
テクノはもともとハウスから派生した音楽と言われています。
でも、この人が生み出したとか、どこが発祥かは不明です。
テクノカットをうみだしたYMOとか、クラフトワークとか。
アメリカのデトロイトで生まれた「デトロイトテクノ」とか。
デトロイトテクノの有名なアーティストで言えば、ホアン・アトキンスやデリック・メイがいます。
ただ、今のテクノに直接的な影響を与えたのはJeff Mills(ジェフミルズ)で間違いないです!
JEFF MILLS: Purpose Maker Mix (part 1/5)
Jeff Millsは今でも現役で、若手テクノDJにもとても人気があります。
彼が属していたUR(アンダーグラウンド・レジスタンス)というグループ周辺を調べてみると、古いテクノはだいたいマスターできると言えます。
現在のテクノシーン
今はテクノの中でもかなり細かいジャンルに分かれています。
ハードテクノ、ディープテクノ、ダブテクノ、アシッドテクノ・・・
すごく細かく分かれているので、youtubeで「Acid Techno」「Deep Techno」など、いろいろ調べてみてください。
おすすめアーティストは後で紹介しますね!
テクノとハウスの違い
テクノとハウスの違いは、言葉で言い表せるものではありません。
「この曲はテクノだな」
そう僕が感じていても、テクノ好きの友人やDJはハウスだと思っていることはザラにあります。
そのくらいテクノという音楽の境界線はあいまいです。
パヒュームとか中田ヤスタカをテクノと思う人もいるし・・・
人によってテクノの定義が違うし、そこがテクノの良さでもあると思います。
ただ、初めて聴くとなると本当に違いがわからないと思うので、強引にテクノとハウスの特徴を分けてみます。
音の感触やリズムの違い
【ドン・ドン・ドン・ドン】ってなる低い音(キックドラムといいます)がありますよね?
テクノはハウスよりキックドラムの音が重いです。
ズシッとくる感じ。
あと、チッてなる高い音(ハイハットといいます)は、テクノだとキックドラムの間に入ることが多いです。
ドンチッ・ドンチッ・ドンチッ・ドンチッって感じですね。
ハウスだと、キックドラムの2つ目と4つ目にハイハットが被さって
ドン・ドン(チッ)・ドン・ドン(チッ)
って感じが多いです。
ただ、テクノでも2つ目と4つ目を強調する曲も多いので、参考までに!
音のイメージの違い
テクノとハウスの違いは、それぞれの音のイメージで分けてもいいでしょう。
イメージの仕方は僕の感覚で言うと・・・
・ハウスは多幸感。
「あ~、いいねぇ。幸せ~」って感じ。
・テクノは没頭感。
「アァッ・・・いい・・・!」って感じ。
ざっくり言うと、テクノは内に向かう音楽、ハウスは外に向かう音楽のイメージかな。
でも、これも一概には言えないです。
「どうしてもジャンルをしっかり分けたいんだ」って人は、レーベル(レコード会社)を調べるか、詳しい人に聞くしかないかなと思います。
テクノの音楽的な特徴
テクノという音楽を一言で表すなら、「人を踊らせることに特化した音楽」です。
ここまでストイックに躍らせることに特化したジャンルってないんじゃないでしょうか。
それだけでもとても興味深いジャンルなのですが、もう少し具体的に話してみますね!
DJによって曲が生まれ変わる
テクノという音楽は、そもそもひとつの曲を聴かせるジャンルではないのです。
DJが曲と曲を繋げることによって初めて曲の良さが引き立ちます。
(ちなみにたくさんの曲を繋げて1時間とかにしたものをMixと言います。)
なのでAとBを繋げたときと、CとBを繋げたときでは、Bが違った表情をします。
その瞬間でしかきけない刹那的な音がテクノの魅力です。
抑揚が少ない
抑揚が少ないって聞くと、「退屈な音なんじゃないの?」って思うかもしれません。
だけど、同じような音がずっと反復していると、不思議な感覚になってきます。
瞑想しているような没頭感を感じることができます。
テクノという音楽は、音にすごく集中しながら踊ってしまうという不思議な感覚をもたらしてくれます。
そして意外なのですが、なにか作業をするときに聴くとはかどります。
静かな変態、内に秘めた狂気
クサいサブタイトルですが、なかなか的を射てると思います。
テクノという音楽は、新しい音を求める人たちで作られたジャンルです。
先進性や実験性が特徴です。
なので、普通の音では満足できない人たち、すなわち変態が集います。
今まで聴いたことのないような音を求め、実験的な変わった音が流れれば喜ぶような人が多いです。
慣れないうちは退屈に感じるかもしれませんが、たまにチラっとみせる変な音にニヤっとしてみませんか?
Minematsu厳選!おすすめテクノアーティスト
日本にいると、テクノってあまり馴染みがないですが、世界的にはメジャーなジャンルの一つです。
アーティストもめちゃくちゃ多いです。
なので、今回は僕の趣味を全開にして、国別にざっくり紹介します!
ドイツ
ドイツはテクノ大国!「ベルグハイン」というテクノ界で一番有名なクラブがあります。
ほんとにたくさんのテクノアーティストがいるんですが、
【Ben Clock】
【Marcel Dettmann】
【Rodhad】
が有名です。
Marcel Dettmann & Ben Klock - Dawning (Original Mix)
スペイン
スパニッシュテクノといえば、大御所はなんといっても【Oscar Mulero】
ちょっとハードなリズムと、まとわりつくようなベースライン(低音の動き)が特徴です。
イタリア
イタリアの大御所は【Donato Dozzy】毎年のように来日しています。
【Dino Sabatini】
【Claudio PRC】
【Luigi Tozzi】 が有名です。
ディープでサイケデリック、浮遊感があるような音が特徴です。
アメリカ
アメリカのテクノだと、【Mike Parker】が好きです。
この人の作る音は全部同じように聴こえるのですが、なぜかハマります。
変態の極み!
スウェーデン
スウェーデンのシーンは最近盛り上がっていて、有名なのが【Abdulla Rashim】
Abdulla Rashim - Vestal Witness [NE34]
軽いリズムとシンプルな構成で、強烈なベースラインが特徴です。
他にも
【Varg】
【Acronym】
も人気です。
イギリス
【Ben UFO】
【Hodge】
【Peverelist】 が好きです。
UKテクノはちょっとキャッチーで、ベースラインが特徴的です。
Hodge - Amor Fati (Peverelist Remix) | Livity Sound
独特でとてもおもしろい。
テクノの枠にとらわれていない自由さがあります。
日本
日本のテクノシーンも海外から注目されています。
海外に招かれる日本人DJも多く、有名なのが、
【DJ Nobu】
【Takaaki Itoh】
【IORI】
日本人の気質が出ているのか、緻密な音が特徴です。
まとめ
まだまだオススメのアーティストはたくさんいますし、テクノと一言で言ってもなかでもいろんなジャンルがあります。
テクノは反復の音楽、ミニマルな音楽です。
高揚感も得れるし、不思議と気持ちを落ち着かせてくれたり、不思議な音楽です。
かっこいい曲もあれば、美しい曲もある。
日常のちょっとしたスパイスに、ぜひ聞いてみてください。
Minematsu